【接客バイト必見!】京都の舞妓さんに学ぶ最高のおもてなし
古都・京都の象徴であり日本文化の象徴のひとつでもある舞妓さん。彼女たちが日々の仕事で行う接客術は、私たちにも活かすことができます。
「日本一のおもてなしを学びたい!」「舞妓さんを一目見てみたい!」そんなあなたに、京都で本物の舞妓さんに会う方法から舞妓さんの接客術までたっぷりお伝えします。
祇園、先斗町……本物の舞妓さんに会える五花街
舞妓さんが主にいるところは「花街」。花街とは、舞妓さんや芸妓さんの所属事務所である「置屋」のある区域をいいます。
京都市内にある代表的な5つの花街、通称「五花街」は祇園甲部、祇園東、上七軒、先斗町、宮川町。京都五花街は、京都市が選定する「京都をつなぐ無形文化遺産」にも選ばれた貴重な文化です。
舞妓さんには、この5つの花街の演舞場で行われる「をどり」や、各花街内に点在する懐石料理屋などのお座敷で会うことができます。
しかし、これらの方法では当然お金がかかります。「一目見るだけでいいから会いたい!」そんな方におすすめの裏ワザを次で紹介!
キモは出勤・退勤時!舞妓さんに会えるのは午後6時&午後9時
舞妓さんのお仕事は夜から始まります。なぜなら、夜の宴に呼ばれるからです。その宴が始まる前の午後6時ごろと終了後の午後9時ごろに花街にいると、本物の舞妓さんに出会うことができます。
特に高確率で舞妓さんに会える場所は祇園の花見小路。京都の繁華街・河原町から歩いていくことができるのでおすすめです。
いざ舞妓さんに会うと、しとやかに歩く本物の舞妓さんの姿に思わず声を掛けたくなりますがそれはご法度。彼女たちは仕事中ですから、一緒に写真をお願いしようとするものなら「かんにんえ」と断られてしまいます。
ですから、声をかけたい気持ちをぐっとこらえ、遠目に眺めるだけに留めましょう。どうしても舞妓さんと写真を撮りたいのであれば、祇園や清水坂付近に「変身舞妓」と言われる、体験で扮した観光客の舞妓さんが時々います。本物の舞妓さんではないですが日本髪やおしろい、振り袖など姿は同じなので声をかけてみるとよいでしょう。
日本の誇るおもてなしのプロ、舞妓さんから一流の接客術を学ぼう
【舞妓さんの接客術①】挨拶を欠かさない
舞妓さんはお客様でも、一緒に仕事をする置屋や料理屋などの女将さんに対しても挨拶を欠かしません。
朝は「おはようさんどす」、道すがらで会うと「行っといでやす」。はんなりとした京ことばが、日本の古きよき礼節を感じさせます。
このように気持ちの良い接客には挨拶がかかせません。見て見ぬふりをせず、まずは挨拶。一見当たり前のようですが、その当たり前のことこそが接客の基本です。
【舞妓さんの接客術②】失敗をしたらすぐに謝る
舞妓さんは、どんなに些細なことであっても失敗をするとすぐに謝ります。
舞妓さん特有の失敗を挙げましょう。舞妓さんの帯は膝まで垂れる「だらりの帯」と呼ばれる長い帯。お座敷で接客中、気をつけていないと帯がお客様の顔をかすめることがあります。たとえお客様が避けて当たらなかったとしても、すぐに謝るのが舞妓さん。
舞妓さんは「お客様が気持ちよくその場を過ごせるように」ということを第一に考えています。ですから、その快適さを損なわないように何かあればすぐに謝るのです。
人間、誰でも失敗はあります。どんなに些細な失敗でも、大事に至ったりお客様に直接不利益が被ったりしなくてもすぐに謝ることが大切です。
【舞妓さんの接客術③】言われずとも常にお客様のしてほしいことを汲みとって行動する
舞妓さんはお客様の何気ない仕草もよく見て、そこからお客様の気持ちを汲み取ることに長けています。
宴の途中にあるお客様のビールがなかなか減っていない場合、その方はお酒が苦手なのかもしれません。その時、ほかの人には聞こえない小さな声で「おぶ(お茶)持ってきまひょか」と尋ねます。
ほかの人に聞こえないように、というのが最大の心遣い。場の雰囲気を壊さないよう、さりげなくお客様のしてほしいことを汲みとって行動するのが「おもてなしのプロ」と言われるゆえんなのです。
接客のプロ・舞妓さんを参考にスキルを磨いてバイトに活かそう
舞妓さんは常にお客様のことを考え、お客様が喜んでくれることに力を尽くす接客のプロ。その接客術にはきちんと挨拶をする、失敗したら謝るといったごくごく当たり前のことも含まれています。
舞妓さんたちは、その当たり前のことを徹底しているからこそ、プロであるといえるかもしれません。
あなたも明日からのバイトで、ぜひ舞妓さんの接客術を実践してみませんか?