アルバイトの目的に関する調査
◆アルバイトを辞めるきっかけ第1位は「職場環境が良くない」
◆学生は「正社員」を希望し、主婦は「アルバイト・パート」を希望
調査概要
- 調査手法:モバイルリサーチ
- 調査地域:全国
- 調査対象:アルバイト経験のある10~50代の男女(モッピーモニター)
- 調査期間:2011年9月、2012年1月、2012年2月に実施した各調査を集計
- 有効回答数:2,654サンプル(学生:28.2%、主婦:35.7%、フリーター:36.1%)
アルバイトを辞めるきっかけ第1位は「職場環境が良くない」
アルバイト経験のある10~50代の男女に対して「アルバイトをしている理由」についてモバイルリサーチで聞いたところ、学生の場合は1位「お小遣いを稼ぐため」(86.9%)、2位「生活費を稼ぐため」(35.5%)、3位「社会勉強のため」(34.6%)と9割近くが「自分自身」のお小遣いのためという結果となった。一方の主婦の場合は、1位「家庭の収入を補うため」(69.4%)、2位「お小遣いを稼ぐため」(46.4%)、3位「社会との関わりをもつため」(24.2%)と7割近くが「家庭」のためのアルバイトであるという結果となり、職業によってアルバイトの目的がまったく異なることがわかった。また、学生・主婦の共通点として「社会勉強のため」(34.6%)「社会との関わりをもつため」(24.2%)という回答のように「社会」との接点をアルバイトに求めていることも明らかとなった。
また、アルバイト経験のある10~50代の男女に対して「アルバイトを辞める場合のきっかけ」についてモバイルリサーチで聞いたところ、全体的に「勤務先の雰囲気・人間関係が良くない」といった「職場環境」と回答した人がもっとも多いことがわかった。職業別に見ると、フリーターの場合は「職場環境」に次いで「思っていたより条件(給与・勤務時間など)が悪い」(40.0%)と「雇用条件」も重視していることが明らかとなった。やはりフリーターは学生や主婦とは異なり、自分で自分自身の生活費を稼がなくてはならないことから「雇用条件」を重視しているのかもしれない。
学生は「正社員」を希望し、主婦は「アルバイト・パート」を希望
アルバイト経験のある10~50代の男女に対して「アルバイト代の使い道」についてモバイルリサーチで聞いたところ、主婦・フリーターでは7割以上が「生活費」と回答し、生計を立てることをもっとも優先した結果となった。一方の学生では1位「趣味・遊び代」(86.5%)、2位「貯金」(59.4%)と生計を立てるためではなく、日々の生活をより充実させるための項目に使われていることがわかった。
また、アルバイト経験のある10~50代の男女に対して「今後希望する雇用形態」についてモバイルリサーチで聞いたところ、学生は8割以上が「正社員」と回答したのに対して主婦では6割近くが今後も引き続き「アルバイト・パート」を希望しておりフリーターの場合は「正社員」(40.3%)、「アルバイト・パート」(28.6%)、「雇用形態にはこだわらない」(25.0%)と志向が分散していることがわかった。やはり、学生の場合はいわゆる「就職活動」を行い、学校卒業後に正社員として企業に入社することを望む人が大多数のようだ。一方の主婦は、前述の通り家庭の収入を補うためにアルバイト・パートをしている人がほとんどのため、今後もあくまで「アルバイト・パート」として主婦業に支障が出ない程度でのサポートを望んでいるようだ。
調査項目
- 1.アルバイトをしている理由(MA)
- 2.アルバイトを辞める場合のきっかけ(MA)
- 3.1ヶ月のアルバイト代(SA)
- 4.アルバイト代の使い道(MA)
- 5.希望する勤務時間帯(MA)
- 6.希望する勤務日数(SA)
- 7.今後希望する雇用形態(SA)
- 8.現在行っているアルバイト・パートの数(SA)