コンビニバイトの実情を深掘りしてみた! 向き・不向きを判断しよう
いまや私たちの生活に欠かすことのできないコンビニ。コンビニは食料や生活用品の販売だけでなく、公共料金や携帯料金の支払い、荷物の受け取りなど幅広い業務を行っています。近隣住民の日常を支える、非常にやりがいのあるバイトといえるでしょう。
コンビニは、学生にとって気軽に始められるバイトのひとつ。レジ打ちや品出ししているスタッフの姿が思い浮かびますが、具体的にどのような業務に携わるのでしょうか。イメージと実際に大きな開きがあるかもしれません。
そこで今回は、コンビニバイトの実情を深堀り。応募を考えている人! 記事を読んでコンビニでのバイトが自分に向いているか、不向きそうだから避けた方がよいのか判断材料にしてみてくださいね。
公共料金の収納代行に商品発注、コンビニバイトの仕事はレジ・接客だけじゃない
コンビニでのバイトにはどのような仕事があるのでしょうか。具体的な業務内容を見てみましょう。
▼【コンビニバイトの仕事内容①】多岐にわたるレジ・接客業務▼
コンビニでのバイトは単なるレジ打ちや接客対応にとどまりません。ATMをはじめ、コピー機、チケット販売機などが備わっているため、各種機器の使い方を利用客へ伝えることも業務のひとつです。
レジ業務では、
・公共料金の収納代行
・宅配便の受け渡し
・はがき・切手類の販売
・チケットの発券
などを行っているコンビニチェーンもあり、ひと口で “レジ” といってもその業務の種類は多岐にわたるのです。
重要なのはまず、来店客への礼儀正しい挨拶と接客マナー。加えて、多彩な業務の進め方を頭に入れておく必要があるでしょう。例えば「電気代を支払いたい」と申し出た時に、どのように対応すればよいか分からないコンビニスタッフから待たされるのはイヤですよね?
でも、安心してください。このような対応は日々のシフトに入ることで着実に身についていきます。
▼【コンビニバイトの仕事内容②】店内の清掃は臨機応変に▼
店内を清掃してキレイな状態に保つことも、コンビニにおけるバイトの仕事です。清掃には
・床のモップがけ
・ゴミ箱の入れ替え
・窓ふき
などがあります。
これらの業務は来店客が少ない時間帯に、接客と並行しながら進めます。雨が降ったらすべりやすい店内の床をモップがけするなど、時に臨機応変な動きを求められることもあるでしょう。
▼【コンビニバイトの仕事内容③】POSデータをもとに予測して商品発注することも▼
コンビニバイトの大切な仕事に
・商品の補充や陳列(品出し)
・発注作業
があります。品出しは所定の位置に商品の補充や陳列を行い、見やすいレイアウトに整えて来店客が手に取りやすい環境を整える仕事です。その中で足りない商品は発注をかけることも。
コンビニの商品は、大きく分けて
①デイリー商品……数時間~数日限りの弁当や惣菜
②非デイリー商品(グロサリー)……日用品など
の2種類があり、デイリー商品の場合、発注・納品数と販売数の差を無くすことが理想です。非デイリー商品は、あらかじめ販売計画を立てて商品の発注を行う必要があります。
コンビニに並んでいる全ての商品は「POS(Point of sale system)」と呼ばれる管理システムで管理されています。店頭のレジと連動しているケースが多く、どの商品がどのタイミングでどれくらい売れているのか / いないのかを確認できるシステムといってよいでしょう。
過去の販売データを元にすると、ある程度の “予測” が行えます。例えば売れ行きのよい場合は、
・一時の流行か
・天候が影響したのか
・近場で行われたイベントの影響なのか
などが分かるため、未来の発注に活かすことができるのです。
例えば「来週、視聴率のよい情報番組でたまごサンドの特集が組まれるから、デイリー商品だけど多めに発注しておこう」「毎年7月4週目の土日に近所で屋外フェスがあるから、カッパやビニール傘といった雨具を仕入れよう」といった具合です。
この予測が外れて多く発注してしまうと商品を破棄する可能性がありますし、足りない場合は顧客の不満につながってしまいます。
そのため、コンビニでは発注業務の多くは実務経験を積んだスタッフが担当するケースが多いようです。バイトやパートでも、慣れてくると発注業務を任せてもらえることがあるとか。
あらゆる情報にアンテナを張り、適切な予測をもとに行った発注で店に利益をもたらすことができたら、アルバイトのやりがいにもつながりそうですね!
▼【コンビニバイトの仕事内容④】コンビニでは時に調理をすることもある▼
弁当や惣菜を電子レンジで温める、“ホットスナック” と呼ばれるレジ横のから揚げ、コロッケなどを専用フライヤーで揚げる、少なくなったおでんや中華まんを補充する……といった簡単な調理作業も行います。
コンビニのバイトは深夜帯の時給と柔軟に組めるシフトが魅力
特に学生からの人気を集めるコンビニでのバイト。具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
▼時給が25%割り増しになる深夜帯のコンビニバイトが人気▼
アルバイト求人サイトの『おすすめディスカバイト』に載っているコンビニバイトの全国平均時給は990円ほど(2018年11月現在)。地域によって100~200円ほど差があるものの、深夜帯には通常の時給に25%上乗せした額が支払われるのは全国共通。稼ぎたい学生に人気があるのもうなずけます。
参考:厚生労働省「賃金引上げ・労働生産性向上」 3.賃金に関する主な制度
▼コンビニバイトのシフトは融通がききやすい▼
24時間営業しているコンビニは、多様な勤務シフトに対応できる体制でないと店が回りません。したがって、アルバイトスタッフが希望するシフトを柔軟に受け入れる傾向にあるといえるでしょう。
学生の場合、授業やテストでどうしてもバイトに入れない状況もあると思います。そんな時はスタッフ同士で相談し、シフト変更を試みることも。固定制を敷いていない店の場合、責任者やシフトを組んでいる担当者にあらかじめ都合の悪い日時を伝え、「この日はシフトに入れないでほしい」と事前に申し出ることもできるでしょう。
スタッフの予定に合わせてシフトを組んでもらえる体制が整っている店が多く、比較的融通がきく点がコンビニバイトのメリットです。
▼臨機応変な対応力が身につくコンビニバイト▼
コンビニで働き始めると、バイトスタッフとしての接客マナーが指導されます。来店客のあらゆる要望に対応する力がつくため、日常生活や将来にきっと役立つはず。多くの業務を同時進行でこなすことから “マルチタスク” が可能になる、というメリットも。社会人として成長できるバイトです。
臨機応変に対応できるスキルはやがて近隣住民の信頼を勝ち取り、コミュニケーションの量が増えることに。常連として定着した来店客と会話を楽しむ余裕が出てきたら、コンビニバイトの時間がより楽しくなるでしょう。
理不尽なクレームに覚える量の多さ、コンビニバイトの現実を見つめよう
次にコンビニでのバイトが大変だと感じる場面について、『おすすめディスカバイト』に寄せられた体験談をもとに説明します。こちらを読んで「自分には合わない」と感じたら、他のバイトを探すのもひとつの手段でしょう。
▼【ここがつらいよコンビニバイト①】理不尽なクレームに耐えなければならない▼
誰でも気軽に立ち寄れるコンビニは、喜怒哀楽さまざまな気分の人が訪れる場所。バイトスタッフに非はなくても怒られるなど、時には理不尽な目に遭うことも……。
●こちらは何もしていないのに、来店すると毎回スタッフを困らせるクレーマーがいました。ですが、相手はお客様。働いてる以上、わたしが強く出るわけにもいかないのでひたすら笑って耐えていました。(女性/20代)
●商品の陳列や品揃えへのクレームは日常茶飯事で、しばらくすると慣れました。いちばん困るのは、レジが混んでいる時に少額の商品を購入して一万円札で会計する人。見かねた後列のお客さんから「遅い」「なぜ万札を受け入れるんだ」と声をかけられた時は返答に困りました。目の前で会計している人を傷つけず、後列の人も納得させなければならないわけで……。(男性/20代)
●ご高齢のお客さんから、身に覚えのないことで叱られたことがあります。あとになってお客さんの勘違いであることが分かりましたが、コンビニでのバイトはそういった場面に立ち会うことが特に多かった気がします。(30代/女性)
ですがこうした経験を乗り越え、常連客と信頼関係を結べることもコンビニバイトにおける醍醐味のひとつ。あらゆる状況に対応できる力を身につけ、理不尽なクレームに向き合ってみると、自分が “ひと皮” 剥けた気になるかもしれませんよ!
▼【ここがつらいよコンビニバイト②】覚えることが多い▼
単なるレジ・接客だけにとどまらないのがコンビニでのバイト。覚えなければならない項目の多さに戸惑うケースが見受けられました。
●とにかくコンビニにあらゆる機能を持たせすぎ! チケット発券操作、Edyでの会計やチャージの方法、公共料金の収納など覚えることが山のようにあって大変でした。高時給の深夜帯にのんびり働けると思ったのに……イメージと異なる仕事でした。(20代/女性)
●ホットスナックやおでんの仕込み、品出しのやり方にもコンビニチェーン独自のこだわりがありました。トイレや窓掃除、店まわりの掃き掃除や床のモップがけ、ゴミ箱の入れ替えなど……本当にたくさん業務があるのと、それぞれにマニュアルがあって覚えなければならず毎回のシフトはあっという間でしたね。(20代/男性)
●キャンペーンや新商品などが毎週のように乱発されるので、常時アンテナを張っていないと理解しきれないことがありました。スタッフが把握していないだけでクレームにつながることも。言い換えると、世の中の動きに敏感になれる側面もあるんですけどね。(30代/女性)
あなたがもしマルチタスクを得意としないのであれば、業務が多岐にわたる大手コンビニチェーンではなく、レジ打ちや品出しメインの「miniピアゴ」「まいばすけっと」「ローソンストア100」といった “生鮮コンビニ” でのバイトを検討してみてはいかがでしょうか?
さいごに
レジ打ち・接客から、品出し、発注、掃除やクレーム対応まで幅広い業務が待ち構えるコンビニのバイト。特に深夜帯のシフトは時給がよく、体力があって稼ぎたい若者から人気を集めています。どんな来店客であっても対応できる柔軟な接客マナーは、きっと日常生活や将来に役立つでしょう。
さて、コンビニと並んで人気の接客系のバイトといえばカフェです。コンビニよりもお客様への細やかな気遣いが求められますが、オシャレでカッコいいというイメージから学生を中心に応募が集まっています。カフェバイトは実際はどんな仕事なのか、以下のコラムを読みながら、こちらも検討してみてくださいね。
■働くだけでこんなにスキルが身につく!カフェバイトの魅力を徹底調査
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