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感染症予防のため行われるバイトの検便をスマートに採取するには

 バイトで検便する必要性とスムーズな採取方法

飲食店で働いている場合、たとえアルバイトの立場であっても検便が行われます。気が向かなくても、その必要性を感じれば他人事でいられなくなるはず。バイト先にしっかり協力できるよう、スマートな採取方法もレクチャーします。

バイト先が飲食店の場合、必ずといってよいほど行われる「検便」。排泄した大便を検査機関へ提出し、細菌やウイルスに感染していないか調べる検査です。

来店客にフードやドリンクメニューを提供する飲食店では、スタッフの保持している細菌やウイルスがあらゆる感染ルートで広い範囲に拡大してしまう恐れがあります。このような感染症を予防するために、アルバイトであっても検便を求められます。

とはいえ、出し忘れてしまったり、陽性反応が出て引っかかったりしたらどうすればよいのでしょうか。また検便を受けたことがない、もしくは経験に乏しい場合はどのように対応すればスムーズか、不安を覚える人もいるとか。

そこで今回は、検便の必要性とスマートな採取方法について詳しく解説していきます。

飲食店バイトで検便が実施される理由と頻度をマジメに考える

飲食店でバイトする

飲食店では、バイトであっても「検便を受けてください」といわれることがあります。その目的は何でしょうか。

▼検便の目的は “感染症” 予防▼

排泄された大便に含まれている “腸内細菌” を検査し、消化管疾患や寄生虫・細菌感染の有無を調べるために行なわれる「検便」。

専用キットを使い、指定の方法で便を採取する方法が一般的です。バイト先で取りまとめられた検体を検査機関に送り、異常の有無を確認してもらいます。

その目的はズバリ、感染症予防。

特に飲食店では、スタッフの保持している細菌やウイルスが空気・飛沫・接触・経口といったあらゆる感染経路で広い範囲に拡大してしまう恐れがあります。例えば代表的な食中毒として知られる「腸管出血性大腸菌感染症」は、O157やO26といった細菌に汚染されたものを食べて口から感染するほか、感染者の便で汚されたものに触れた “手” を介して起こる二次感染の事例も確認されているのです。

“安全第一” の飲食店にあって、このような感染症が起こるのは言語道断。ですから、バイト・社員といった肩書きの大小に関係なく検便を求められるのです。

▼検便で陽性判定が出たら「自宅待機」か「調理に携わらない」▼

腹痛がする

どのような腸内細菌を調べるかは検査機関によって異なりますが、

・赤痢菌
・サルモネラ
・チフス菌
・パラチフス菌
・腸管出血性大腸菌O157

が検査項目に含まれているのが一般的。これらに加えて、流行する季節になったらノロウイルスなどが加わることもあるようです。

陽性判定が出たら、細菌やウイルスの種類によって対応が変わります。

■「腸管出血性大腸菌」「チフス菌」「パラチフス菌」「赤痢菌」「ノロウイルス」が陽性
自宅待機
②医療機関を受診
保健所へ届け出
④治療
⑤再検査
⑥陰性判定
⑦職場復帰

※ノロウイルスは保健所に届け出る必要はない

■「サルモネラ属菌」が陽性
調理に携わらない
②医療機関を受診
③治療
④再検査
⑤陰性判定
⑥職場復帰

参考:環境未来株式会社「検便検査『陽性者』の対応について(O157、サルモネラ、ノロウイルス)」

▼検便の実施義務は法的に定められていないが、厚生労働省のガイドラインに規定あり▼

検便キット

ここまで読んでくださった人の中には「検便の必要性があるのは十分に分かった……でも、どうしても面倒なんだ!」と検体を出し忘れたことがあるのではないでしょうか? 「罰則があるの?」とモヤモヤしているアルバイターもいるでしょう。

結論からいうと、検便は食品衛生法などの法律で義務づけられているわけではありません。

ただし、厚生労働省のサイトにある「食品等事業者の衛生管理に関する情報」というページで、食品を取り扱う事業者向けに「衛生管理に関するガイドライン等」が発信されています。これによれば、

第3 食品取扱施設等における食品取扱者等の衛生管理
(2)保健所から検便を受けるべき旨の指示があったときには、食品取扱者に検便を受けさせること。

参考:厚生労働省 食品等事業者の衛生管理に関する情報「食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針(ガイドライン)について」

と掲載されています。保健所は自治体の管轄下にあるため、バイト先が位置する自治体の条例や指導状況を確認する必要があるでしょう。

法的な拘束力はないものの、保健所から検便実施の指示があった時に、食品を取り扱う事業者は検体を提出しなければならないのが現状です。検便を実施せずに食中毒をはじめとする感染症を起こしてしまった時はバイトスタッフ個人だけではなく、店や飲食チェーン全体の問題に発展する可能性もあるため、きちんと協力しましょう。

▼実施回数は店舗ごとに違う▼

検便の頻度は、学校給食の衛生管理をベースにすると「毎月2回以上」実施することになっています。一方、民間企業の取り決めでは「毎月1回以上」から「半年に1回」「年1回」までとさまざま。業界の中で統一したルールは存在せず、保健所の指導にのっとり独自のガイドラインを設けて対応しているのが現状です。

とはいえ、飲食業においてスタッフの健康管理を推進することは、感染症を未然に防ぐ目的においても企業の “公衆衛生” に対する姿勢に直結します。したがって、実施可能な範囲内で多くの回数を実施することが求められるといえるでしょう。

働いているバイト先で検便がどのくらいの頻度で行われているか、現場の責任者に確認してみてはいかがでしょうか。

参考:食環境衛生研究所「検便の手引き」頻度はどうすればよいか?

バイト先での検便をスムーズに採取するには

バイトのための健康管理

では、具体的にどのように検便を進めていけばよいか確認しましょう。

▼提出前日~当日朝の検便実施が望ましいが、5日前でも可能説あり▼

便秘や生理が重なるなどして、検体の提出日に排便のタイミングが合わない人もいます。前倒しで採取しておいて保管することはできるのか? できるとしてもどのくらい前の便なら検体として有効なのか? 疑問を持つ人もいるでしょう。

一般的には提出当日の朝~前日の便が望ましいとされていますが、今回のリサーチにあたっては「5日前までなら可能」としている機関がありました。

参考:日本健康管理協会 よくあるご質問「検便が出にくいのですが数日前のものでもいいですか?」

採取キットによって異なる場合があるので、バイト先に問い合わせても要領を得なければ検査機関に問い合わせると正確な回答が得られるでしょう。

注意したいのは保管状況。冷暗所でないと、細菌が死滅する可能性があるため注意が必要です。

▼検便のスムーズな採取方法▼

採取方法もまとめておきますね。

①便器の中にトイレットペーパーを二重・三重にして敷きます
※検査キットの中には、洋式トイレの水たまりに敷ける水溶性の専用紙が入っているケースも
②①の上に便をしましょう
③ゼリー状の薬品に満たされた検査キットの容器を開け、フタになっている棒の先で便の表面をこすります
④採取できたら棒を容器に戻し、しっかりフタを閉めます
⑤提出用の袋に名前や日付などの必要事項を書き、冷暗所で保管しましょう

決して大量の便が必要なのではありません。採取の目安は棒の “表面” につく程度。詳しくは検査キットに同封されている説明書きをしっかり確認してくださいね。

さいごに

たとえバイトの立場であっても、飲食業に従事する以上、検便は必要不可欠。最初は抵抗があるかもしれませんが、感染症予防のためにきちんと協力しましょう。

便の採取に手間取る人もいるでしょうから、検査キットの説明書をしっかり確認して準備する必要があります。特に採取のタイミングには細心の注意を払いましょう! 便秘がちな人は余裕を持って、計画的に取り組んでくださいね。

もしも検査で引っかかってしまったり、検便当日に体調が悪くなってしまったりしてバイトを休まざるを得なくなった場合、就業時間の変更を考える必要があるでしょう。以下のコラムでは就業時間、シフト変更せざるを得なくなった場合のスムーズな対処法をご紹介しています。ぜひこちらも参考にしてください!

バイトのスムーズなシフト変更・増減方法を紹介!強制された時の対応も

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