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「日本から、世界最大の流通を起こす」―『Cart』の若きエンジニアが、世界へ挑む!

株式会社ネットコンシェルジェ 小尾勇太

今話題のネットショッピングマガジン『Cart』を運営する株式会社ネットコンシェルジェ。若くして開発部部長を務める小尾勇太さんは、大学で経営と国際流通を学ぶ傍ら、ファッションデザイナーを目指し渡欧した経験を持ちます。しかし運命は思わぬ方向へ……。静かな胸のうちに情熱を秘める、期待の若手ホープの“これまで”と“これから”にフォーカスします。

小尾 勇太(おび ゆうた)
株式会社ネットコンシェルジェ エンジニア

1988年生まれ、長野県出身。ファッションデザイナーを志し、横浜市立大学国際総合科学部に在学中に渡欧、現地学校へ進学準備をするも、とあるきっかけで断念。帰国後の2012年2月 株式会社ほにゃらぼを設立し、ファッションクリエイター支援のためのクラウドファンディングサイト『INVITATIONS』を公開。各ファッションブランド周知のための消費者向け展示会「あなたのための展示会」を開催するなど実績を残す。2013年11月、株式会社ネットコンシェルジェ(最寄り駅:六本木一丁目)入社。ネットショッピングマガジン『Cart』の開発・運営を手がけ、現在は本事業部の部長として同社で活躍中。

新しいネットショッピングの形を発信する『Cart』

Cart

―ネットコンシェルジェの事業内容と小尾さんの現在のお仕事についてご説明をお願いします。

  『Cart』というWEBサービスを運営しています。一言で表すと「買えるネット雑誌」です。

  ファッションやインテリア、グルメなど数十万点の商品が登録されており、各ジャンルに感度の高いキュレーターが気に入ったものをオススメしたり、コラムを書いたりしています。季節やイベントの特集もあり、雑誌のような感覚で使うことができます。気に入ったものはすぐに購入できるので、ショッピング好きにはたまらないサービスとなっています。

  僕は開発部の部長を務めています。少人数でやっていることもあり、開発全般を担当するほか、施策の打ち出しやデータ分析、マーケティング業務、カスタマーサポートなども担っています。

―『Cart』は立ち上げ当初から小尾さんがご担当されているとうかがっています。今のお仕事の魅力を教えてください。

  開発というのはサービス全体の骨組み部分であり、エンジンでもあります。そんな開発部門の責任者としてサービス開発に携わることができ、非常にやりがいを感じています。

  会社全体のメンバーが少数なのも今のステージならではの魅力になっていますね。人数が少ないともちろん大変なことはありますが、全員がひとつの目標に向かって取り組んでおり、モチベーションにつながっています。

  そのほかですと、当事者意識を持ってサービスをつくっていけるという点でしょうか。僕自身もネットショッピングを利用しますので、自分自身が使っていて楽しいもの、便利なものを形にできるという点でも魅力的な仕事だなと思います。

株式会社ネットコンシェルジェ小尾勇太さん

  あとは、やっぱり使ってくださるユーザーからの「楽しい」「使いやすい」という声や、ネットショップのオーナーの方から「売れたよ」というご報告をいただいた時は、本当に嬉しいですね。もちろん、なかには手厳しい意見もありますが……(笑)。

―事業部長として、特別に心がけていることはありますか?

  僕は部長といっても部内では最年少なので、どうしても年長のメンバーに気を遣いがちになってしまいます。けれど「仕事は仕事」と割り切り、できる限り年齢による壁をお互い意識しないよう、させないように心がけています。

―ネットコンシェルジェの今後のビジョンをお聞かせください。

   いずれは世界に向けて発信したいと思っていますので、世界最大の流通を『Cart』でつくっていきたいと思っています。『Cart』が消費者にとって一番楽しいショッピングができる場、キュレーターにとっては居心地のいい空間にしていきたいですね。

「好きなこと」を仕事にするため、経営を学びながら海外留学を目指す

ネットコンシェルジェ エンジニア小尾勇太さん

―幼少期から学生になるまで、なりたい職業や夢はありましたか?

  高校生になるまで、確たる目標がなくフラフラしていました。小学校の時は「家の前にたくさん自販機を置いておけば、働かなくてもお金が入るな」とか考えていましたね(笑)。

―のちほど起業されるきっかけに結びつくかと思いますが、ファッションデザイナーを目指していたそうですね。

  そうですね。ファッションデザイナーになりたかったのは単純に「ファッションが大好き」だからというわけではなく「物をつくって売るところまで、一貫して自分でできるものがやりたい」という気持ちが根底にあったためなんです。

  もちろんファッションには興味があったのですが、そういった働き方を求めた結果、自分の姿として一番イメージしやすかったのが、ファッションデザイナーだったのです。

―将来の夢ややりたい仕事、というと「職種」や「職業」を思い浮かべがちですが、小尾さんの場合は「事業」をやりたいという気持ちが強かったのですね。それもかなり早い段階からのようですが、そう思うようになった理由に何か心当たりはありますか?

  周りに会社勤めをしている人がいなかったので、そもそも“会社員として働く”という発想が生まれなかったのかもしれないです。両親はそれぞれ会社を立ち上げていましたし、親戚もみんな自営業やフリーランスとして活動したりと、自分のやりたいこと、好きなことをやっていて。

  そういった“自分の興味のあることを仕事にするのが当たり前”という環境で育ったので、僕も自然と影響を受けていたんだと思います。

―なるほど。大学は横浜市立大学で、国際総合科学部ということですが、ここではどんな勉強をされていたのですか?

  すごくわかりづらい学部ですが(笑)ようは経営学部です。
  卒業したらイギリスかベルギーの学校に進学してファッションの勉強をしようと思っていたので、大学はその準備期間と捉えていました。経営について勉強しつつ、予備校に通って絵を描いたり、作品を制作したり……。

  大学の卒業論文では「日本と欧米諸国のファッションにおける国際競争力」というテーマを発表しました。留学先の学校の見学もかねて、実際に渡欧したこともあります。結果、とてもいい評価をいただけて、学部で一番の成績を修めることができました。

―素晴らしいですね! ちなみにバイトや、サークル活動はされていましたか?

  サークルは写真部に入っていました。昔から写真に興味はありましたが、大学に入った時に祖父が愛用していたカメラを触らせてもらえるようになり、それから本格的にのめり込んだんです。一日ずっと暗室にこもって、気づいたら朝になっていることもありましたね。

  バイトは昼に横浜の古着屋さん、夜に焼肉屋で働いていました。焼肉屋ではまかないが出たので、食費が浮かせられたのがよかったんですよね(笑)。

ベルギー滞在中に芽生えた“進路”への迷い。選び取った道は……

Cartの開発運営を手がける小尾勇太さん

―卒業後は予定通り、欧米の学校へ進学されたのですか?

  それがですね。実は入学直前に、進学するのをやめたんです。

―えっ!?

  大学4年の冬休みにベルギーに行って、行きたかった大学の在校生の家に、住み込みでお手伝いをさせてもらっていました。そこで心境の変化がありまして……。

  彼がつくる作品はどれもクオリティが高くてカッコいいものばかりでした。作品に触れ、話をするうちに、「本当に今からデザイナーを目指すべきなのか……」と考えるようになって。

  そもそもカッコいい作品をつくるクリエイターは、彼のように世界中にたくさんいる。その世界に今から自分が飛び込むのは現実的じゃないな……と。

  帰国してからもずっと悩んでいましたが、いずれにしても「このまま進学するのは違うかもしれない」という気持ちを優先させた結果、進学しない道を選んだというわけです。

―大学にいた4年間、留学のために準備されていたということでしたし、相当大きな決断だったと思いますが……。

  周りもびっくりしていましたね、さすがに(笑)。
  やるべきことが定まらないまま、入学をやめてしまったのでしばらく思い悩みましたが、せっかく大学でビジネスのことを学んできたのだし、自分の場合、何か新しいサービスを開発して才能のあるクリエイターの人たちをサポートしていく方が世の中のためになるんじゃないか、と徐々に思うようになりました。

  じゃあ具体的にはどうすればいいかな、と考えているなかで、ファッションの展示会へ足を運ぶ機会が何度かありました。
  そこでデザイナーの方や、まだ小さいファッションブランドの方とお話しをさせていただいているうちに、世の中には一般の人にブランドを知ってもらう機会が乏しく、PRの仕方に限りがあることを知ったんです。

  まずは“売る”よりも“知ってもらう”ことが重要なはず。そこで、2012年2月に「株式会社ほにゃらぼ」を立ち上げ、ファッションのクラウドファンディングサービスを開発し、9月に『INVITATIONS』という名でローンチしました。

  具体的にはファッションブランドのスポンサーになって、限定品や受注会への招待などの特典を受け取ることができるサービスです。日本で初めての、一般消費者のための展示会なども開催し、お陰さまで、たくさんの人にご利用いただきました。

日本のファッションを世界に発信していく―その想いがつながった転職

エンジニア小尾勇太さん

―ほにゃらぼの起業はおひとりでされたのですか?

  いえ、大学の研究室で一緒だった同期と2人ですね。でもエンジニアがなかなか見つからなくて……。

  そこでもう、自分でやったほうが早いなって思って、卒業してから独学でシステム開発を勉強し、つくりあげました。

―独学! ものすごい情熱ですね!
  でも、残念ながら事業を打ちきっておられますね。『INVITATIONS』のサイトを拝見しても、事業そのものは好感触だったように見えましたが……。

  そうですね、ファッション業界の方々からはすごく温かい声をいただき、皆さん応援してくださったのですが、やってみて気づくことも多くて。

  いわゆるクラウドファンディングという仕組みは「一度きりのものに対して支援をする」という形にどうしてもなってしまいます。それに対してファッションブランドの場合、シーズンごとに年に2回、コレクションを発表していきますし、継続的に活動していかなければなりません。

  そのため、一度きりの支援が、果たしてどれだけ次につながっていくのか……何回も続けていくにはどうしたらいいかと考えた時、今のやり方では続かないな、と感じました。このままやっても中途半端だし、自分のなかで違和感がどうしても抜けなかったのです。それで、一度区切りをつけようと。

  でも、もしまたチャンスがあれば、形を問わずやってみたいとは常日頃から思っています。

―2013年11月にネットコンシェルジェに入社した経緯をお聞かせください。

  もともとネットコンシェルジェは、ほにゃらぼの取引先だったんです。当時のネットコンシェルジェは受託事業が中心で、業務の一部を僕らがお手伝いしていました。

  しばらくはずっと、そういった仕事上のお付き合いをさせていただいていましたが、ある日ネットコンシェルジェが新規事業を立ち上げるということを聞いて。それが『Cart』ですね。

  事業の内容を聞いた時、自分がずっとやりたかった“日本の商品を世界に発信して、売っていく”という理想と重なる部分が多いと感じて。そこで是非、協力させてほしいと。それが入社の経緯になります。

「やってみよう」という、その一歩を踏み出す勇気を!

ネットコンシェルジェ小尾勇太さん

―小尾さんが仕事をするうえで、大事にしていることを教えてください。

  大学1年の時に、株式会社エニグモという会社にインターンをしたことがありました。そこでは、社員の皆さんそれぞれが、自分がしたいことを、恐れずどんどんやっているように見えて。とても活き活きとしていたんですね。

  その経験から「とりあえずやってみよう」という “一歩を踏み出す勇気”を持ち続けています。これまでの自分の行動にも、その精神が大きく影響してきたかなと思っています。今でも、基本的に「できない」とは言わないように心がけていますね。

―現在、御社は社員を募集中とのことですが、これからどんな人と一緒に仕事がしたいと思っていますか?

  やはり何でも挑戦しようと思える人であることが前提ですね。もちろん、やってみても本当にできないことはありますけれど、それを最初から「できない」と言うのではなく、やってみる勇気、やり遂げようとする努力を惜しまないことが一番大事だと思っています。

  これからどんどん成長していくサービスですので、大きな仕事へ挑戦できる場をたくさん用意しています。全職種、人が足りていない状況なので(笑)ピンときたら是非、応募していただきたいです。

ネットコンシェルジェ社内

―それでは最後に、小尾さんから学生の方々へメッセージをお願いします。

  たまに過去にご取材いただいた記事などを読んだ学生から「自分もサービスをつくってみたいんですが、話を聞かせてください」というメッセージが来ることがあります。でも、彼らに対して共通して感じているのは「手を動かしていない」というところ。

  みんな頭ではよく考えているんですけれど、実際に行動に移しているかといったら、意外とそうでもないんですよね。何かをやりたい、起業したい、と思う方の多くは、アイディアを考えたり、経営の勉強はしていてもシステム開発には手を出していない人が多いんです。

  もちろん、自分ができないのならエンジニアを探すのもアリですが、是非一度、自分で手を動かし、経験をすることをおすすめしたいです。たとえ協力してくれるエンジニアが見つかったとしても、実際に自分がやってみて得た知識や経験は活かすことができるし、それによって円滑なコミュニケーションを取ることができますから。

  まず「自分でつくろう」「やってみよう」という意識を、強く持ってほしい。それが僕の経験から皆様へ、お伝えできることかなと思います。

Cart小尾勇太さん <株式会社ネットコンシェルジェ>
〒107-0052
東京都港区赤坂2-23-1 アークヒルズフロントタワー #801
東京メトロ 六本木一丁目駅より徒歩約5分
東京メトロ 溜池山王駅より徒歩約7分

[取材・執筆・構成・撮影(インタビュー写真)]真田明日美

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