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“叶えたい目標”があるからチャレンジできる
―進むべき道を、自分の心から生みだそう―

株式会社VSN 川崎健一郎
川崎 健一郎(かわさき  けんいちろう)
株式会社VSN 代表取締役社長
アデコ株式会社 代表取締役社長

1976年生まれ。1999年、青山学院大学卒業。同年、株式会社ベンチャーセーフネット(現:株式会社VSN。2004年に社名変更。本社最寄り:田町)入社。常務取締役、専務取締役を経て2010年3月に代表取締役社長に就任。IT・情報システム、メカトロニクス、エレクトロニクス、バイオ・ケミストリー分野におけるエンジニア派遣事業、開発請負、有料職業紹介事業を行う同社は、技術者を正社員雇用しており、特定派遣会社として前進。2012年1月人材サービス企業アデコグループの傘下となる。2014年6月、日本法人のアデコ株式会社 代表取締役社長に就任。現在、株式会社VSN、アデコ株式会社、Spring Professional Japan株式会社を統括。

ビジネスコンセプトは、「バリューチェーン・イノベーター」

株式会社VSN社長・川崎健一郎さん

―まずは、御社の事業内容をお願いいたします。

  技術者派遣業界に属しており、ITや機械、電気などの専門知識を擁したエンジニアを派遣する事業です。派遣する事業のなかでも特徴的なのが、エンジニアを正社員雇用している点です。社員は社内で一定期間のトレーニングを積み、お客様先でのプロジェクトを進めていくスキルを習得します。

  さらにVSNの場合は「バリューチェーン・イノベーター(VI)」というビジネスコンセプトがあります。単にお客様先に派遣され、指示通りに仕事を行うだけではなく、お客様の事業課題を主体的に発見し解決していくコンサルティングサービスも合わせ持っているのです。こういったビジネスコンセプトは世の中に存在しておらず、弊社独自のサービスとなります。

―ビジネスコンセプト「バリューチェーン・イノベーター」を掲げたきっかけは何だったのですか?

  きっかけはリーマン・ショックでした。もちろん当社にも影響は大きく、その状況を打破するために新しいビジネスプロジェクトを立ち上げました。エンジニアはもちろん営業や採用、情報システム部門などからエース級社員16名を選出し、8か月間かけて今後の展望や方針について議論してもらったんです。「社員みんなが目指すべき目標を立てよう」と。

  このプロジェクトには私を含め経営者は1人も入っていません。エース級の “人財”とは、ある意味、社員の代表です。その彼らが“なってみたい姿”と思えるものこそVSNが目指すべき方向であり、社会に貢献できる姿です。社員が自ら考え行動できる“自律型組織”であることはとても大切にしています。

―川崎さんの仕事のやりがいは何ですか?

  “ビジョン”を実現していくことです。VSNは3つのビジョンを掲げていて、1つ目はお客様に対して“「バリューチェーン・イノベーター」となりサービスを革新する”こと。2つ目は社員に対して“高いレベルの「働きがい」を実現する”こと。3つ目は社会に対して“技術者派遣業界再編の核となり、業界の社会的地位向上に貢献する”こと。これらの実現は決して簡単なものではなく、高い目標であると認識しています。

  しかし、経営者として、そして社員のリーダーとして、真摯に向き合い徹底的にチャレンジし続けています。 目標に向かって“チャレンジをすること”こそ、今の仕事の大きなやりがいです。

社員教育に力を入れ、人を育てる理由

VSNでは社員教育に注力する 「バリューチェーン・イノベーター」を浸透させるべく、選出メンバーが一流のコンサルタントからトレーニングを受けた。写真は選出メンバーによるキックオフミーティング。

―お客様に良質な「バリューチェーン・イノベーター」のサービスを提供するために、社員教育で力を注いでいることは何ですか?

  独自の研修カリキュラムを構築しています。今まで世の中にないサービスだったので、取組み開始当初は社員も手探り状態でした。技術者としての能力はすでに持っていても、問題解決に関する知識や経験は決して多くありません。

  そこで、能力獲得のためにマッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社のパートナーを務められたこともある一流コンサルタント・齋藤顕一氏([さいとう けんいち]/株式会社フォアサイト・アンド・カンパニー代表取締役)にコンサルティングのノウハウを教えていただいたんです。

  社内から選出した26名を1年間かけて講師レベルまで教育し、育った彼らがVSNエンジニアへの教育カリキュラムを構築しました。今期からは新たな研修プログラム、そして社内における認定制度も生まれ、教育体制の強化を図っています。

―お話をうかがっていて、社員を育てる意識が大変高い印象を受けました。社員教育を重要視している理由は何ですか?

  それが当社の“理念”だからです。VSNグループの理念として「人財(ヒューマンキャピタル)の創造と輩出を通じて、人と社会の歓びと可能性の最大化を追求する」と掲げています。私たちは“人材(ヒューマンリソース)”ではなく、“人財(ヒューマンキャピタル)”を育成して社会に価値を提供し続けるという想いを込めています。

  財産となり得る人財は、技術力と人間力を兼ね備えた人だと捉えています。技術力はすなわち専門分野における技術。そして、私の考える重要な人間力はリーダーシップとフォロワーシップ、マネジメント能力、コミュニケーション能力の3つです。いずれもVSNの理念を追求するためにも絶対的に必要な能力なので、それぞれの研修プログラムを用意し、社員の教育を積極的に行っています。

―今までの仕事において、苦労したことがあれば教えてください。

  現在のビジョンを会社全体に浸透させるまでは大変でした。社会にとっても社員にとっても新しいサービスであったため、理解・共感させるまでに時間がかかりましたし、社員の多くはお客様先で働いているため、物理的な距離はもちろん、心理的な距離も生まれやすいのが私たちの業界です。

  しかし伝わらないからといって諦めるわけにはいきません。繰り返し何度も何度も伝えたり、伝え方を変えてみたり、伝える環境を変えてみたりと様々な手法で語りかけ続けました。今では当たり前に“VI活動”が行われています。

  今までたくさんの苦労も失敗も経験してきました。でもいくらつらくても苦しくても、「挫折」したことはありません。「挫折」とは心が折れてトライするのを止めてしまうこと。つまり、いくら失敗しても、諦めずに挑戦し続けるのであればそれは「挫折」ではないんです。

  いくつのも失敗を重ね、それを次に活かすことで成功につなげる。今後もそうやって目標達成に向けて走っていくのだと思います。

「社長になる!」という目標を実現して

VSN川崎健一郎さんが語る目標

―将来、社長になろうと思ったのはいつからですか?

  17歳の時、今まで打ち込んでいたバスケットボール部を引退した時、将来についてとことん考える時間がありました。自分のやりたいことは何だろう、幸せな生活って何だろう。そう考えていると“時間を自由に使えること”ではないかと思えてきた。どうすれば、限られた時間を有効に、自分の好きなことに使えるのか……そこで出てきたのが「社長」でした。17歳が考えそうなことですよね(笑)。父親が自営業でしたから、オンもオフも自由に切り替えている印象があったというのも大きいかもしれません。

―就職活動の思い出はありますか?

  就職活動はほとんどしていないんです。私が就職活動をしていた1999年は就職氷河期と言われていた時代でした。社会という狭き門を前に、会社を選ぶ上でのポイントを2つだけ決めていました。

  1つ目は、大きな会社ではなく事業上伸びそうな会社であること。2つ目は、いずれ起業ができそうな会社であること。そんな時に大学の先生を通じて知ったのがベンチャーセーフネット(現:株式会社VSN)で、自分が考えていた条件に合致していると感じ入社を決めました。

―“社長になる”と目標を設定して実際に社長になった今、理想と現実の違いはありますか?

  27歳の時に社長には2つの種類があると気づきます。自営業だった私の父のように時間を自由にコントロールできる創業社長と、株主から任命される社長です。前者が高校時代に描いていた社長業で、後者が今の私が務める社長。高校時代からの目標を叶えるのであれば、起業しないといけないのだと自覚したのです。

  その2年後、VSNが上場し、専務取締役としての経験も得て起業するにはとてもいいタイミングがやってきました。しかしいざ起業しようと思った時、今までVSNのビジョン実現に向かってひたすら突き進んできたので、自分がどんなビジネスをするのか全くと言っていいほど考えてこなかったことに気づいたのです。

川崎健一郎代表取締役

  悩みながら本を読みあさっていた時にある1冊に出会います。その本は、高齢の方々に「人生で後悔していることは?」と聞き、その答えをまとめたものでした。すると、男女とも1位の答えが「もっと人の役に立つ人生を送りたかった」だったんです。お金持ちになりたかったとかおいしいものを食べたかったとか、個人の欲は全くなかった。“人のためになりたかった”“もっと自分の存在意義を発揮し、感じたかった”という内容だったんです。

  もし自分がこのまま起業独立し、思い描いたように自由な時間を手に入れた人生を過ごしたとして、この問いに「後悔はない」と自信を持って言えるのだろうか……いや、きっと言えない。そう悟った自分がいました。

  そこから目標への歩み方が変わりました。「社会や、周りの人の人生に貢献できる仕事をしよう」と答えを出したんです。VSNの社員のために何ができるのか、改めて自分の足元を見つめ直しました。私には専務取締役として社員を幸せにする義務がある。自分たちが掲げたビジョンや理念に向かって会社を育てていく責任がある。それこそが、自分の生きる道だろうと。それから4年後、33歳で社長に就任しました。

―仕事をする上で大事にしていることは何ですか?

  企業理念とビジョンの追求、これに尽きます。経営や物事の判断基準も“理念とビジョン”にあります。経営者も社員も、毎日様々な意思決定をしながら仕事をしています。意思決定の先にあるものは、会社や組織が目指す“理念やビジョン”なんです。

―川崎さんの今後の展望をお聞かせください。

  仕事を通じて、社員が、そして社会で働く人たちが成長を実感できる場を提供していきたい。現在は人材サービスにおける世界的リーディング・カンパニーであるアデコグループの日本法人の代表も務めています。VSNのみならず、アデコグループ全体として、働く人たち一人ひとりの能力開発をどこよりも優れた強みとして発揮できる会社をつくっていきたいと思っています。

目標達成のために、独自の工夫を凝らしたアルバイト

川崎健一郎代表取締役の学生時代について

―学生時代はどのようなことに注力されていましたか?

  高校時代はバスケットボール部に所属し、インターハイを狙う強豪校でキャプテンをしていました。チームワークやリーダーシップはバスケットボールを通じて学びましたね。社会に出てもチームワークはとても重要ですので、その土台を育めた場所だと思います。

―アルバイトはされていましたか?

  人生最初のアルバイトは小中学生向け教材の訪問販売でした。今考えると初めてのアルバイトには珍しい業務内容ですが、時間給ではなく、自分の成果によって給与が変わるという歩合給だったことに魅力を感じたんです。10日間という短期バイトだったので1日5件は成約させよう!と目標を立てました。

  ところが初日の成約は2件。落胆して事務所に戻ると成約を決めてきたのは20名ほどいた短期アルバイトの中で私ともう1人だけでした。他のメンバーと比べたらものすごく成績がよかった。けれど私が立てた目標は1日5件です。2件で満足することなく、「どうしたら成果に結びつくのだろう」と解決策を考えました。

  目標を達成するためには既存のやり方を変える必要があると考えました。そこで、教えられたマニュアル通りではなく、私が考えた方法で進めさせてほしいと社員の方に交渉を行いました。ほかにも自主的に様々な改善を行い、最終的に10日間で30件程の成約を得ることができました。もちろん、アルバイトのなかではトップの成績です。そこで学んだのは、現状に疑問を持ち、今がベストなのかと常に問い続けること。工夫できる部分がないか自分で考え抜き、積極的にチャレンジしてみるということです。

  高い目標を達成するためには、よりよい方法を模索し、実践することが大切です。しかし、現状を変えるためには周囲からの情報収集や、時にはハードルの高い交渉、説得も必要になるでしょう。独りで突き進んで高い成果を残す人もいるかもしれませんが、私は周囲の人を巻き込み、コミュニケーションを取りながら目標達成に向かって進んでいきたい。これは今も昔も変わっていない私のスタンスですね。

“目標設定”をクセづける。目標があれば、人はがんばれる

VSNエントランスにて川崎社長 VSNエントランスにて。取材当時(2015年7月)来客用ノベルティとしてオリジナルのラムネが用意されていた。

―これから社会に出る学生に向けて、川崎さんからアドバイスをいただけますか?

  目標は早く持つこと。きっちり決めなくてもいいんです。私の「社長になる」という目標も、17歳少年の漠然としたものでした(笑)。ただ、目標を近い未来に設定するクセをつけておくといいと思います。私の経験でも言えるのですが、つらくても苦しくてもがんばっている時って、自分自身に目標がある時なんですよね。

―目標を見つけるため、具体的にどんなことをすればよいでしょう?

  目標は自分からしか生み出せません。だから、自分の胸にとことん聞いてみる。

  そのために自分自身と一度深く向き合ってみてください。生まれてからの過去の記憶をたどりながら、どんな時にやりがいを感じたのか、どんな言葉に感動したのか。心が揺さぶられるような出来事を思い出してみましょう。

  自分にとって大事なものは、頭で考えて決めるものではなく、心や感情のなかにすでにあります。自分の感情が震えたものこそが、自分の幸せにつながるキーワードなんです。是非、それに向かってチャレンジし続けてほしい。行動し続けていれば、いずれ目標は達成できます!あきらめないでくださいね。

<株式会社VSN>
東京本社
〒108-0023 東京都港区芝浦3-4-1 グランパークタワー3F
JR田町駅より徒歩約5分

[取材・執筆・構成]yukiko(色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」代表)
[撮影(インタビュー写真)] 真田明日美

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