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空いてるスペースを有効的に!
―面白いスペースの開発、提供を目指して―

株式会社スペースマーケット 重松大輔
重松 大輔
株式会社スペースマーケット  代表取締役社長

1976年生まれ千葉県出身。早稲田大学法学部を卒業後、2000年NTT東日本(日本電信電話株式会社)へ入社。企画やプロモーションを担当。2006年創業間もない株式会社フォトクリエイトへ入社、同社事業の基盤となるインターネット写真サービスやフォトクラウド事業の企画立案を行い東証マザーズ上場に大きく貢献。2014年1月株式会社スペースマーケットを創業し代表取締役に就任、現在に至る。

スペースマーケットとは?

―簡単に現在の事業内容と立ち上げの経緯を教えていただけますか?―

一言で説明をすれば、空きスペースのマッチングサービスです。当初は会議室などのレンタルスペースを考えていましたが、それだけではマーケットが小さく収益も微々たるものになってしまいます。そんな時ヒントにしたのは、前職で身に付けた結婚式場の知識です。挙式や披露宴は土日に行われることが多いので、平日の結婚式は使われていない会場が沢山ありました。その問題を解決するために、多くの式場は平日の空いている式場を企業に借りてもらおうと考え、法人向けの営業に力を入れていました。それでうまくいっている式場も沢山ありましたが、全てがそうとは限りません。さらに言えば、それは結婚式場だけではなく、ほかの会場や施設でも同じ問題を抱えているんじゃないだろうか…と、考えるようになったのです。1つの会場だけでなく、空いているスペースを沢山集めて「こんな会場が空いています」と紹介できれば、ニーズはあるのではないだろうか…これが、現在のサービスを立ち上げたきっかけです。

家庭教師、AD…様々な経験を積んだアルバイト

―起業間もない重松さんですが、初めて仕事を経験したのはアルバイトですか?―

そうです、人生で最初に経験したアルバイトは、高校生の時の大手パン工場の製造の仕事でした。チーズをきっちり3kgに計測をする仕事や、クリスマスの時期にクリスマスケーキの周りにセロファンをひたすら巻く仕事などを割り当てられました。単純作業が大半を占めていたので、ずっと同じ姿勢で作業をするのは本当に大変でしたね。時間が経つのが遅く感じました。「5時間ってこんなに長いのか!」と、バイトに行く度に痛感していたように思います。正直、自分に向いている仕事ではなかったのだと思いますが、当時としては時給が一番高かったですし、友人達もみんなここでバイトをしていましたので、他の選択肢は考えられませんでした。

―では、大学時代はどんなアルバイトをしましたか?―

大学2年になると、NHKでアシステントディレクター(AD)を始めました。「ためしてガッテン」という番組で、放送を開始して間もない頃からお世話になりました。番組内に出演する大学生を集めたり、ロケで使う野菜などを百貨店に買いに行ったり…基本的には雑務が多かったですね。ただ、買い出しの時はかなりの量を買うので百貨店の外商で買い物をするなんてVIP待遇を経験できましたし、ロケや撮影で全国各地を回ることもありましたので、バイトなのにちょっとした業界人気取りでした(笑)。次第にアルバイトスタッフやその仕事を仕切るようになり、友人達に同じような仕事を紹介したこともあります。当時から人をまとめる、上に立って指導する仕事をしていたなと、今になって気が付きました。

大学4年になると昼間は不動産屋でアルバイトをして、夜は神楽坂のバーでバーテンダー見習いをしました。不動産屋では仕事の進め方などを学ぶことができましたし、バーには芸能関係のお客様もいらっしゃっていたので、人脈を増やすことができました。当時の知り合いには今でも繋がっている方がいるので、本当に良い経験をしたと思います。

インターネットで新しい挑戦をしたいと入社したNTT時代

―就職先にNTTを選ばれたのはなぜですか?―

正直に言うと、就職活動時は「絶対これがやりたい!」という、やりたい事がはっきりと定まってはいませんでした。ただ、ぼんやりと「インターネット周りで何か面白いことがしたいなぁ…」という願望を持っていたのです。インターネットを使った新しい事業が経験できそうな会社…と探していったところ、最後まで残ったのがNTTでした。当時は就活ランキングでもNTTが第一位でしたので、同期で入社をした仲間も皆どこか個性的で、面白い人が多かったように思います。今では私のように別の業界にいって活躍している人もいますが、未だに同期で集まることはありますし、その度に個性豊かな仲間から刺激を受けています。

NTTでは、入社後すぐに千葉の支店に配属となりました。当時は電話料金がどんどん低下を続けており、代わりにインターネットが日増しに伸びている…そんな時代でした。そんな時期に配属された支店は50代の社員が多く、20代は私のみ。必然的にインターネットの知識を持っているのは私だけでした。当時の笑い話ですが、ADSLのサービスが本格的にスタートをする時、「どうせなら最初に入りたい!」と息巻く私に「何でこんなもの申込むんだ?」と上司に怒られましたことがありましたね(笑)。「これからはISDNだ!」と独自の主張する上司との言い合いは今となっては笑い話ですね。その後も自分が分かることは積極的に先輩や後輩に教えていたので、入社直後から様々な仕事を経験できた職場だったと思います。いきなり起業したり、ベンチャー企業で経験を積んでから起業をする方も多いと思いますが、私はこうした大企業での職場を経験できてよかったと思います。

大手企業から創立間もないベンチャー企業への転職

―NTTという大企業から立ち上げまもないフォトクリエイトへ転職したのはどうしてですか?―

NTTで働いていると、良くも悪くも先が見えてしまうというというのが、実際に働いた私の感想でした。当時「この人はこの役職までいくのだろうな」と思った人は現在その通りになっています。その方が将来設計の見通しが立つので良いと考える人もいると思いますが、僕は自分の将来が何となく見えてしまうのが、寂しく感じてしまったのです。また、大企業であるが故に、最も大事な仕事の1つが社内向けの資料作成だった、という背景も徐々に違和感を覚えました。誰が見ても納得するような資料をきっちりと作りあげることが求められており、おかげで資料制作のために必要なスキルはかなり身につきました。何せNTTの資料は日本一綺麗だと評判でしたから。

しかし、それは自分の求めている働き方ではないという想いも感じていました。私がやりたいのはあくまで新しい事業であり、新しいビジネスです。やはり自分でビジネスを立ち上げていきたいという想いが強かったので、元NTTの同期だった白砂社長に誘われたのをきっかけに、フォトクリエイトにジョインしました。

―フォトクリエイトではどのような業務を担当したのですか?―

基本的には社長室長的なポジションで新規事業と、広報、採用の業務を主に担当していました。新規事業としては、現在同社の主力事業の一つであるインターネット写真サービスの立ち上げを行いました。フォトクリエイトの事業は大きく分けて2つあります。インターネット写真サービス事業とフォトクラウド事業です。

インターネット写真サービス事業では、スポーツ、音楽イベント、お祭りやイベントなどの写真をインターネットで販売しました。最近では東京マラソン等の大々的なスポーツイベントの写真もほとんどフォトクリエイトで販売しています。フォトクラウド事業では「ウェディング写真領域」として、ウェディング写真の販売を主に行っていました。

特に反響が大きかったのは、ウェディング写真領域ですね。サービス内容としては、まず結婚式場と提携を行い挙式や披露宴の時に撮影された写真のデータを送っていただきます。そして、いただいたデータはすぐに参列者向けの専用サイトへアップします。当日来場したお客様にはURLや閲覧時に必要となるパスワードが書かれたサイトの詳細を配布し、各々がアクセスをして好きな写真を買うというスタイルです。サービスの仕組み自体はスポーツ写真の販売を行っているインターネット写真サービス事業も同じなのですが、やはり結婚式は人生に一度の記念なので、通常の写真より多少高くても購入するという方が多いですし、好きな枚数を買うことができるので、両親や親戚の方が「自分で気軽に買える!」と、大変好評でした。ここでの事業立ち上げ経験が起業に大きく役立ちました。

満を持しての起業

―起業を決意したのはいつ頃ですか?―

フォトクリエイトの上場のタイミングが見えてきた頃です。上場の準備が進んでいくと「そろそろかな…」という想いが生まれましたね。フォトクリエイトに入社をした時から、「この会社を上場させるまでに成長させてみせる!その後は自分で事業を始めよう!」と、決めていましたので。

また、妻という最愛のパートナーからの後押しも起業に影響しています。というのも、妻はベンチャー企業支援に携わる仕事をしているため、「いつ辞めるの?」「ビジネスモデルは辞めてから固めればいいじゃない!」とかなり起業をせっつかれました(笑)。準備期間には様々な相談にも乗ってくれましたし、本当に感謝しています。

とは言え、さすがにノープランで動き始める訳にはいかないので、ちょうど1年前の今頃は、新しい事業のアイディアを思い巡らす毎日でした。色々な人とディスカッションを重ね、妻とも数えきれないほど話し合いました。海外のビジネスモデルも参考にしましたね。そうして色々なビジネスモデルを調べる内に思い浮かんだのが、現在のサービスなのです。「これはイケる!」と思い調べたところ、海外でも同じビジネスモデルで成功している企業がありましたので、それが決定打となりました。

―現在提案している中でユニークな場所はありますか?―

面白い場所で言うと、銭湯やお寺ですね。お寺は今後増やしていきたいと考えています。他には映画館やキッチンスタジオ、古民家、写真館のスタジオなどもお貸ししています。使い方としては、パーティの引き合いが多いですね。飲食店だったら新店舗の実験店をやりたいから表参道にどこか場所はないだろうか?といった問い合わせもありますし、PR会社が面白い場所を探している場合も多いです。企業の納会や合宿に使うこともありますので、会社によっては如何様にも使える場所が多くあると思っています。

SPACE MARKETと重松社長自身の今後の展開

―将来的に政治家を目指されているなんて話も伺いましたが…―

子供の頃から目立ちたがり屋だったので、学生時代は児童会長や生徒会長を率先して務めていました。クラスや学校という小規模な単位ではありましたが、「自分が先頭して改革をしていくのはとても面白いんだな…」と、思ったのです。「じゃあ将来は政治家だな!」と、興味を持っていた時期は確かにあります。

大人になってからはイベントを頻繁に開催していましたね。当時はNTTに勤めていた頃だったのですが、同じ業界で活躍している人達に声をかけ、メーリングリストを作り意見交換会や交流会を積極的に開催していました。当時のメーリングリストにいた人の中には、上場企業の経営者等で活躍している人や社長になった人が沢山いますね。そういった意識の高い人達が集まっていたことで、自分自身とても刺激を受けましたし、「今の自分は何か違う!」と、若いながらも自分を見つめることができたように思います。当時よく集まっていた人達が今ちょうど活躍をし始めて花開いている印象が強いです。未だに繋がっている人も多いので、当時築いた人脈は今に活きているなと感じます。ただ、さすがに政治家はまだ早いですね(笑)。今年39歳になりますが、40代はとにかくビジネスに粉骨砕身です。現在のビジネスをしっかりと形にして成長させた後に、まだ興味を持っていたら考えるかも知れません。

―起業から半年が経ち現状いかがですか?―

そうですね、概ね順調に進んでいると思います。話題性があることと、今現在でも多数の企業から事業の引き合いをいただいているので、それをこれから作りあげていけば、収益にも繋がると考えています。売上はまだまだ満足できる金額ではありませんが、順調に立ち始めているので、今後は事業自体のボリュームを増やしていくことが求められていくでしょう。目標としては、3年後には掲載数で約5,000スペース、8億円の売上を目指しています。さらに、お客様の目を引くようなユニークなスペースをご提供できるようにしていきたいですし、新しいスペースの開発もしていきたいと考えています。例えば、パーティやイベントを開催するとなると、やはりホテルがメインになってしまいますよね?東京都内のホテルの稼働率が高いのは、そういった需要があるからなのです。ホテル以外にも実はイベントスペースというものは沢山あるのですが、そちらの稼働率は決して高いというわけではありません。そういった、現状気づかれていないイベントスペースもホテルと一緒に提案していけると思いますし、そこに新しく開発をしたスペースを合わせることで、お客様の選択が広がると考えています。もちろん会議室やその他のスペースについても開発していく予定です。

場所についても関東近郊だけでなく、関西を始め地方でも広げていきたいですし、海外も展開していきたいです。特に京都は面白い場所も多いですし興味深いです。また、ユーザーに使い方のご提案をすることが非常に難しいという課題もありますので、今後はコールセンターの開設も視野に入れています。どういった場所があり、どのように使えばいいのかといった質問に対して口頭でご提案できれば、集客にも繋がります。当面はBtoB向けのサービスではありますが、もう少し規模が大きくなったらBtoC向けも考えていけるかなと考えています。

[取材/執筆/編集] 高橋秀明、白井美紗

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