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相思相愛の人材こそ財産
―「サイバー・バズ」高村社長が求める理想の人材 ―

株式会社サイバー・バズ 高村彰典
高村 彰典
株式会社サイバー・バズ 代表取締役

1974年生まれ、岡山県出身。青山学院大学を卒業後1997年に興和株式会社へ入社、 その後1999年に株式会社サイバーエージェントへ入社。 営業未経験ながらもインターネット広告代理店事業にてトップセールスを誇り、2005年には取締役に就任。 5年間取締役を務め、2010年10月に株式会社サイバー・バズ代表取締役へ就任し現在に至る。

人から人へ―ネットで広がるクチコミメディア

打ち合わせを行っている高村社長

―サイバー・バスはどのようなサービス展開を行っているのか教えて下さい―

一言で説明をすればメディア事業と広告代理事業を行っています。ネット上で発信力を持っている人の手を借り、クライアントの商品やサービスを広めていく事業です。動画を用いたり新たに企画を立てることも行っています。会社の設立から7年が過ぎ、ソーシャルメディアを用いた広告代理事業やクチコミメディアの分野では広く支持をいただけるようになりました。しかし、スマートフォンの普及なども相まってインターネット業界も急スピードで進化をしています。クライアントやユーザーが求めるサービスも年々変化するので、それに合わせたサービスを常に提供できる企業でなければなりません。そこで、今後は現状ある事業に多少テコ入れしていくことも視野に入れています。

高村社長の抱いていた仕事観・企業観

爽やかな笑顔が印象的な高村彰典氏

―学生の頃に経験したアルバイトで記憶に残っているものはありますか?―

大学に入って最初に就いたアルバイトが大手スーパーの精肉コーナーだったんですけど、そこで培われた「商売人の知恵」は、今でも活きている気がするので興味深いと言えます。週末や休祭日、雨の日など、どのように食品が売れるのか学びました。

―学生時代はご自身の将来についてどう考えていましたか?―

「絶対これになりたい!」という強い信念があったわけではありませんが、実家が自営業だったということもあり、起業への憧れはこの頃から持っていました。最近の学生は「これがやりたい!」という意志をはっきり持っている人が多いように思いますが、僕はそこまで具体的ではありませんでしたね。ただ、同じように起業に興味を持っていた友人は大学内に何人もいましたので、起業家予備軍を集めて「みんなで会社やろうぜ!」と、息巻いていたことはありました。それは結局うまくいきませんでしたが、あの時に抱いた「自分たちで会社をやりたい!」という熱は10年以上経った今でも変わっていないように思います。

―その後新卒で興和へ入社をされますが、どうして興和を選ばれたのですか?―

学生の頃はミーハーで商社や外資しか就職活動の際も受けず、ただでかいことをして社会貢献をしたいと考えていました。興和だったら医療分野の事業も明るいので社会で役立つ仕事が何かできるかも知れない、さらに商社という業種なので海外も視野に入れることができる…そう思い入社を決めました。入社後はWEBを中心にシステム周辺の整備を行う部署に配属されました。主に取り組んでいたのは、ホームページの作成ですね。当時はどの企業もインターネットを活用していくことを考えていた時期なので、ホームページの制作は企業広報的にも大変重要な仕事でした。同期も仲が良く、とてもいい会社ではあったのですが、「もっと色々な経験を積みたい!」「自分の武器となるスキルを20代の内に身に着けたい!」という想いが大きくなり、1999年にサイバーエージェントへ転職しました。

サイバーエージェントを選んだ理由

株式会社サイバー・バズについて語る高村彰典社長

―サイバーエージェントへ転職された高村さんですが、当時設立間もないサイバーエージェントを選ばれたのはなぜですか?―

興和にいた頃から、インターネットは今後もっと成長する市場だろうと考えていましたし、それならインターネットで事業展開をしているベンチャー企業で経験を積みたいと思ったのです。元々藤田社長と共通の知人がいまして、その方から「藤田社長がインターネット系のベンチャー企業を起ち上げるらしい」という話を聞き、興味を持って話を聞きに行きました。それがサイバーエージェントとの出会いです。藤田社長からは「社員1号だよね」と言われています。しかし、勢いそのままに入社を決めたので、実際に何をしている会社なのかはよく分かりませんでした。知っていることと言えば「インターネットの会社」という何ともざっくりとした情報のみでしたね。その後に広告代理店と説明をされたのですが、広告代理店の仕組みをしっかりと説明してもらったのは初めてだったので「そうなんだ!そうやって収益を出しているんだ!」と、聞くこと全てが新鮮で発見の連続だったことを覚えています。ただ、そんな僕が営業担当ですから、最初は自分が売っている商品すらサービス内容を理解するまでかなりの時間を費やしました。それでも、何とか売上を伸ばしたいと必死に営業をかけていました。時には1日に7件8件と営業へ行く日もあり、死に物狂いで働いていましたね。しかし、当時のサイバーエージェントには1週間自宅へ帰らず夜中まで仕事をするような人ばかりが集まっていましたから、全社中が仕事の虫状態でした。「やべえ…もしかして会社間違えたんじゃないか?」って、当時は結構本気で思いましたよ(笑)

―サイバーエージェント時代はトップ営業マンだった高村さんですが、営業スタイルの土台になったのは何でしたか?―

営業という仕事で大切なことは「いかに顧客のニーズを聞くことができるか、それに答えられる企画ができるかどうか」という部分ですから、思い起こせば、学生時代の経験したアルバイトはまさに営業に近い部分がありましたね。訪れるお客さんのニーズに答えて商品をディスプレイする必要がありましたから。そこから考えると、偶然選んだアルバイトでしたが得たものは大きかったのかも知れません。ですが、サイバーエージェントに入社した時は全くの営業未経験者でしたからね、入社当時はかなり苦労しました。営業のノウハウを一から教えてもらい、伝わりやすい説明ができるよう商品についての知識も深めました。すると、段々と自分が担当するクライアント先が増え、「このサービスがあればもっとお客さんのニーズに答えられるのに…」と、新たな企画案も浮かぶようになりました。

―そこから取締役にまでなられたわけですよね―

実は、30歳になったら一旦辞めて自分で会社をやりたいとぼんやりと考えていました。その年齢に近づいた2005年、これまでの広告代理事業部門としての業績を認められ、役員就任のお話をいただいたのです。上場会社の役員なんて早々経験できることじゃないですからね、少し迷いましたが、いいチャンスかと思い引き受けました。最終的に2005年から2010年まで5年間取締役を務めましたが、その間に会社の急成長を経験でき、とても良い経験になりました。経営会議で物事が決まっていくフローや藤田社長の考えを以前よりずっと近くで理解できるようになったからです。当時最も売上を伸ばしていたのは広告代理事業だったので「サイバーエージェントがやりたい事業を全て担えるくらい売上を伸ばすんだ!」という意識は常に持って仕事に取り組んでいましたが、役員に就任したことでその想いはより強くなりました。藤田社長はそういった意味でも一生の恩人だと思っています。

サイバーエージェントの取締役からサイバー・バズの社長へ

―サイバーエージェントの取締役から、どうしてサイバー・バズの代表取締役へなったのですか?―

サイバーエージェントの取締役を務めていた頃、僕は広告代理事業部門からの子会社を管轄する役員の業務に就任しました。その後、管轄していた子会社の一つだった「トレンダーズ」という企業の社外取締役に就任したのです。子会社8社を担当していたころ、子会社の社長との会議が多くなる中、自分でやっている実感が少なくなり、もの足りなさを少しずつ感じるようになりました。そんな時、サイバーエージェントの子会社の一つだったサイバー・バズという会社で代表取締役の交代を考えている…そんな話が持ち上がりました。こんなチャンスは早々ないと思い、「僕がやります!」と手を上げ、就任した形です。代表取締役に就任してから売上、利益ともに今のところ伸ばすことができています。

社会に役立つインターネットサービスを作る!

Q&AサイトDoctors Meのサービスについて

―今後のビジョンが何かあれば教えて下さい―

広告事業とメディア事業の2本柱で進めていますが、この形は今後も変えるつもりはありません。ソーシャルメディアを用いた広告代理店事業は売上比率が圧倒的に多いので、ここは引き続き力を入れていきたいと思っています。既存の広告だけでなく、LINEやFacebookの広告も積極的に販売していく予定です。メディア事業については、Ripreやモニコレなどのソーシャルメディア事業の他に、新規事業としてコミュニケーションテクノロジーを使った「キュレーション事業」を新たに開設しまして、今後力を入れてサービス強化に取り組んでいきたいと思っています。

―キュレーション事業でのサービス案について教えてください―

Doctors MeというQ&Aサイトを開設し、サービスを開始しています。会員も順調に増えており、今後は介護士や獣医もサイトへ常駐させサービスもどんどん拡大していけたらと思っています。そもそもキュレーションとは、異なった意見や考えを繋ぎ合わせて一つの答えとして導き出し、それを共有して提供することを意味しています。そこで、考えた形としては、医者、看護師、といった医療従事者と呼ばれる職業の人に質問に答えてもらう、医療分野に特化した会員制のQ&Aサイトやアプリの制作です。ユーザーには月額300円(税抜)で会員登録してもらい、体に関する悩みや病気、怪我について、何度でも好きな時に質問をすることができます。回答者の医師や看護師も常に常駐していますので、回答までに時間がかかることもありません。新卒で興和に入社した頃から、「社会に役立つ仕事がしたい」という想いを持っていた私としては、ようやくそのスタート地点に立ったように思います。インターネットにおける医療業界の市場はまだ開拓の余地があると思っていますし、ユーザーもこうしたサービスを求めていると思っています。さらに、こうした社会に貢献できる事業を行うことでインターネットビジネスへの関心も高まるのではないかと、そういった展開にも期待をしています。新しい形の医療系コンシューマーサービスのpioneer(パイオニア)を目指していきたいですし、新しい形としてヘルスケア、ファッション、食などのカテゴリーの事業展開もしていきたいですね。

サイバー・バズに入りたい!そう思っている人を採用したい

―新たなビジョンを次々と考えている高村社長ですが、今後はどんな人と一緒に働きたいですか?―

まず、声を大にして言いたいのは「サイバーエージェントのグループ会社なので、グループ会社ではあるけども、気持ちとしては独立したひとつの企業としてやっていきます」ということです。「サイバー・バズで頑張りたい!」「新しいサービスを自分で作っていきたい!」という想いを共有できる人、特に、「自分が世の中を変えていくんだ!新しい市場を開拓するんだ!」という決意を持った人だとさらにいいですね。会社説明会で包み隠さずオープンに社内の内情を話すのも、「本当にうちの会社が合っている!入りたい!」と、納得して入社して欲しいからです。一つのことに取り組み乗り越えてきた人、人生のターニングポイントが分かる人、目の前にチャンスがあったら憶せず飛び込める人…そんな人は是非とも一緒に働きたいですね。

[取材/執筆/編集] 高橋秀明、白井美紗

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