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ポジティブな思考で、逆境をプラスに変えよう!
―大きな目標が、自己実現の原動力になる―

株式会社エストコーポレーション 清水史浩
清水 史浩(しみず  ふみひろ)
株式会社エストコーポレーション 代表取締役

1984年岡山県生まれ。神戸商科大学卒業。2007年、大学卒業後22歳で株式会社エストコーポレーション(本社最寄り:市ヶ谷)を設立。医療とITを連携させてシステムを構築。2013年日本初の病院検索・予約サイト「エストドック」を運用。2014年「ベストベンチャー100」を4年連続受賞、志が高い企業が評価される『北尾賞』受賞。同年「エストドック」が『革新ビジネスアワード2014』にて大賞を受賞。2015年版「働きがいのある会社」ランキング10位に選出され、ベストカンパニーを受賞。(従業員25~99人部門)今後の挑戦として2017年12月に上場、40歳までに1兆円企業の目標を掲げている。

医療福祉現場の“困っていること”を解決する仕事

内科の検索アプリソクミテ 6/19よりリリースされた、すいている内科の検索アプリ「ソクミテ」。

―現在、御社が行っている事業内容を教えてください。

  主な仕事は3つあります。1つ目は業界初の「医療ソリューション事業」です。2008年4月からメタボリックシンドローム健診が実施されたのをきっかけに、今まで医師が手書きをしていた医療情報がすべて電子化されました。医療現場と提携して、その代行をしています。

  2つ目は「ITソリューション事業」です。病院の待ち時間は平均70分と言われていて、この無駄な時間を改善するため、2013年に日本初の病院予約サイト「エストドッグ」を開発しました。携帯から日時・エリア・希望時間帯を指定して、最短20分後から医療機関のインターネット予約ができます。現在、首都圏を中心に全国4000件の医療機関と提携していて、来年には10000件を目指し、皆さんの生活をスムーズにさせたいと思っています。

  3つ目は「シニアソリューション事業」です。介護認定や認知症の方がどれくらいいるのか定期的に自治体が調査をしたあと、将来介護保険が必要になりそうな“二次予防事業対象者”を抽出しているんですね。その把握業務を弊社が代行しています。北海道から沖縄県まで全国累計400の自治体と契約をしていて、業界トップシェアを誇っています。

―医療や福祉現場において、清水さんのやりがいは何ですか?

  社名の「エスト(est)」は、英語で“最上級”を表す語尾です。また、estに“w“をつけたらwestになります。“東から西まで世界中によいものを提供しよう!世の中にまだ存在していないサービスを提供しよう!”という想いがあります。だから、医療機関やお客様が“困っていること”を吸い上げ、今までにないサービスを構築したい。そのサービスを使ってもらった時に「起業してよかった」と強いやりがいを得ます。

―世の中にまだ存在していないサービスを生み出すために、清水さんが日頃から意識していることはありますか?

  大事にしている考え方が2つあります。まずは“疑問を持つ”ということ。当たり前だと思っていることでも疑問を持って、「なぜ?どうして?」と考える習慣をつけています。

  もうひとつが“ミックス法”。既存のものを掛け合わせる考え方です。たとえばヘルシアコーヒーも、ヘルシアとコーヒー、ふたつのアイテムを掛け合わせてできた新商品です。新しいサービスを発掘するために意識的に行っています。

男なら1番を目指せ……亡き父から学んだ困難を乗り越える力

エストコーポレーション清水史浩代表取締役

―医療分野で起業をしようと思ったきっかけを教えてください。

  会社の経営者になるタイプって2通りあって、父親が社長のタイプか、家が貧しいタイプ。私は後者だったんですね。

  起業したいと思ったのは小学生のころで、理系好きが高じて、石油の代替エネルギーの会社をつくりたいと考えていました。高騰する石油価格の抑制や有機資源の石油に代わるエネルギーの開発をしたかったんです。中学に入るころ、それには研究者として極めることが膨大にあると自覚し、幅を広げて考えることにしました(笑)。

  その延長線上で、高校に入ってから“ビジネスノート”をつけ始めたんです。父を中学2年で亡くしているのですが、その父の唯一の教えが「男で生まれてきたからには、1番を目指せ!」だったんです。どの業界が世界で通用するのか、マクロ的な観点でビジネスを見つめるうちに、次に来るのは“医療”ではないか、と。

  そのヒントは父の闘病生活にありました。父はガンで余命半年と伝えられたあと、アメリカから薬を取り寄せるなどして結局3年半生きながらえたんですね。その様子を間近で見ていて、日本と海外の医療の格差を感じました。同時に、まだ伸びしろがある日本の医療にビジネスの可能性を見出したんです。

  参入障壁はすごく高いけれど、一度入ることができれば成長戦略は描きやすいと判断し、「起業するなら医療分野にしよう」と高校生の時に決めました。

―“ビジネスノート”をつけ始めたのはなぜですか?

  ビジネス書で有名な『金持ち父さん 貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ、シャロン・レクター/筑摩書房)を読んだことですね。自分を支えてくれていた父が亡くなり落胆していたとき、たまたま行った書店で見つけたんです。「この本が父親代わりになってくれるかも」と。本のタイトルが自分の心に引っかかったんでしょうね。「まずはアイディアを出さなければ!」と本から気づきを得て、ビジネスノートに思いついたことを書く習慣が始まったんです。

―清水さんは大学卒業後すぐに起業しましたよね。今までどのようなことに苦労しましたか?

  大変だったことは数えきれないほどあります(笑)。最も困ったのがお金ですね。大学卒業後、学生時代の貯金を含めた1000万円をかき集めて、22歳で「勝負をかけるぞ!」と岡山から東京に出てきました。

  ところが、起業初年度に医療情報のシステム開発に莫大なお金がかかってしまい、先行投資など含め23歳で5000万の借金……。国の医療情報電子化が2008年4月にスタートしたんですが、国のシステムも整っていなくて、実務的な運用に時間がかかっていました。

  医療機関の業務を省くために電子化代行を請け負ったものの、なかなか国から申請が下りませんでした。しびれを切らした医療法人から1億円の訴訟が起こり、賠償金を支払うことに。給料の支払いも厳しくなり仲間は離れていく。毎日、督促の電話がかかってくる。財布にお札が入っていない極限の状態。眠れない日もあって、とにかくあの7カ月間はきつかった……。11月に電子化報告が日本で初めて通った時には、涙が出るほどの喜びと安堵感でした。

―辞めようとは思わなかったのですか?

  何度も思いましたよ。でも、朝起きると「今日1日だけはがんばろう」と繰り返していました。999回はあきらめようと思ったんですが、1000回目をがんばれたから今の会社があります。

  がんばれたのは、やはり父の影響が大きい。「1番を目指せ」と幼少期から教わって育ってきたので、「人生一度きり、やれるところまではとことんやろう」という気持ちが根底にありました。一代で成功している孫正義氏([そん まさよし]/ソフトバンク株式会社代表取締役社長)など経営者の本も支えになっていて、彼らは私以上に苦労や借金を重ねていたんです。

  だから、自分も世界一になるには、世界の人に商品を使ってもらうためには「ここでくじけてはいけない!この金額はまだ微々たるものだ!ここで諦めたら、自分の人生をあきらめることになる!」と奮い立たさせていました。父の死後、本が私の人生の指南役になっていたんです。

ITがどれだけ普及しても、求めるのは“人間性”

社風について語る清水史浩社長

―現在、御社の採用ホームページには経営マインドやビジョンを示した「エストスピリット宣言」が掲げられていますよね。大変わかりやすく示されていますが、その目的は何ですか?

  「目標や成功をしたいなら、まずは書いて目に見えるようにするべきだ」と思っています。それは、アメリカの成功哲学の祖と言われるナポレオン・ヒルの本にも書かれています。会社が30名くらいの組織になったころから掲げるようにしました。社員全員で目標に向かって進むために、会社のビジョンや方向性を理解してもらいたかったんです。内容は挨拶や身だしなみ、おもてなしの定義など日々生活するうえで当たり前のことばかりですが、私はそこを大事にしています。

  ITやアプリがどれだけ普及しても、それをつくるのは人であり、使うのも人です。経営の神様・松下幸之助氏([まつした こうのすけ] /パナソニック株式会社創立者)も、人が人に対して提供するものが商品やサービスだから、最も大事なのは相手を思いやる心だと。提供する側の人間性が表れるものだと言っています。

  私も人柄の良い人が集まる会社が、今後も生き残ると考えています。新人採用も人柄重視なんです。弊社はみんなの仲がいいんですよ。イベントを企画したり、みんなで飲みに行ったり、会社のトップとして、みんなの仕事や人生が楽しくなる環境をつくりたいですね。

エストコーポレーション社内では 職場には、社員の希望によって置かれたという卓球台が。休憩時間になると多くの社員が集まって卓球を楽しむ。

―2017年上場、40歳までに1兆円企業と目標を掲げていらっしゃいますが、目標設定のポイントは何ですか?

  目標は高く掲げるべきだと思っています。たとえば、1か月後に1㎏痩せる目標と10㎏痩せる目標があったら、明日の動き出し方が変わりますよね。どこに目標設定をするかによって会社も動き方が変わります。世界で5000万もの会社があるなかで世界に通用するためには、まずは他の会社よりも高い目標設定にしなければいけない。そして、期限を決めて逆算していくんです。そこから計画を立て、実行すればいい。

  上場に関しては、弊社に期待を寄せてくれる人たちのためにも最短で答えたいんです。40歳までに1兆円企業の目標はかなりハードルが高いんですが、たとえ期日までに達しなかったとしても、最初から低めの目標にしているよりも辿り着く先はもっと上にいけると思うんです。社員を牽引する会社のトップとして、大きく掲げることが大事だと捉えています。

目標を現実にするために過ごした、大学時代

エストコーポレーション清水史浩さんの学生時代

―学生時代に意識してがんばっていたことはありますか?

  社長になる目標のため、大学生の時に3つのことを意識していました。1つ目はアルバイトです。起業資金と社会経験のために週7日働きました。家庭教師、カフェダイニングのスタッフなど、接客・社員教育・営業など起業に必要なことを学べました。

  2つ目は、本をたくさん読むこと。会社経営に必要な知識を身につけるのが目的です。3つ目は資産運用。デイトレードや為替、投資信託などに注力していました。朝8時起床、すぐにデイトレードやマーケット状況を確認し、授業の合間にもチェックしたり、読書をしたり。17時から夜中3時くらいまでアルバイトをして、7時まで趣味のストリートダンスの練習。寝るのは1~2時間程度でした。

―大学卒業後、すぐに起業したのはなぜですか?

  大学4年の夏休みに、内定をもらっていた東京の会社でインターンをしたんです。いずれ医療分野で仕事がしたいと思っていたので、営業力を身につけたくて。

  ある日、2008年からメタボリックシンドローム健診がスタートする話を耳にしました。忙しい医師を手助けする気持ちと医療への好奇心で勉強し始めたら、厚生労働省のホームページに載っていた関連資料が、なんと300ページ以上(笑)。

  すごく難しくて理解するまで大変だったんですが、その概要書の終わりの部分に“この健診では医療情報を全て電子化して厚生労働省へ提出すること”という一文が掲載されていたんです。「これはビジネスになる!みんなのためになる!」と瞬時に起業のチャンスを感じ取りました。大学卒業間近でしたが、内定をお断りして起業に動き出したんです。あの一文が自分の人生を決定づけたと言えるでしょうね。

普段考える10倍大きい目標を設定しよう!

清水史浩代表取締役から学生へメッセージ

―今後のビジョンを教えてください。

  私にはビジョンが2つあります。まずは医療現場のインフラを整備すること。病院に勤める人達や患者さんが“困っている“ことを解消したい。現在の課題は診察前、診察中、診察後それぞれにあって、この流れをよくしたいんです。たとえば、電子カルテや医師のスケジュールをもっと共有化させて、情報伝達を迅速に行うとか。

  日本国内のインフラが整えば、医療を日本の産業として世界に輸出できます。ITインフラをパッケージ化させて世界へ導入すれば、皆さんが海外へ行った際も、同じカルテで対応してもらえます。ITと医療を融合させて、世界で活用できる環境をつくりたい。

  そして、シニアソリューション事業にも力を注ぎたい。2025年の日本は高齢化大国になると言われています。現在でも3300万人の高齢者がいて、人口減少の道をたどっているのに高齢化率は高まるばかり。40年後には2.5人のうち1人が高齢者になるんです。今の課題は、認知症など介護費を削減する方法が求められています。それには高齢者が元気であればいいので、そのプログラムを開発中です。

―これから未来へと羽ばたく学生へ、メッセージをお願いします。

  是非とも大きいことを目標にしてほしいと思います。普段考える10倍くらい大きいものを設定してほしい。多くの経営者が“人生最後を分けるのは思考だ”と述べています。人間の脳は高性能にできているので、本気で「私はこうなりたい!」「私はできる!」とポジティブな思考でインプットすると、脳が自然とプラスの働きをしてくれます。

  自分を信じて前向きな目標設定をしていれば、いつか必ず近い答えが出てきます。そうやって、皆さんの夢や目標を実現させてほしいと思います!

株式会社エストコーポレーション清水史浩さん <株式会社エストコーポレーション>
東京本社
〒102-0073 東京都千代田区九段北 4-1-28 九段ファーストプレイス 6F
JR市ヶ谷駅より徒歩5分
都営新宿線 市ヶ谷駅より徒歩約5分
東京メトロ南北線、有楽町線 市ヶ谷駅より徒歩約5分

[取材・執筆・構成]yukiko(色彩総合プロデュース「スタイル プロモーション」代表)
[撮影(インタビュー写真)] 真田明日美

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