アルバイトとパートの違いとは?仕事選びで失敗を防ぐ3つのポイント
「アルバイトとパートの違いってなんだろう?」と思うことはありませんか?結論、法律上では明確な違いがありません。
ですが、求人情報においては前提が異なるケースがあるため、知っておくことで自分に合った仕事を選びやすくなります。
本記事では、仕事を探すうえで知っておきたい、アルバイトとパートの違いを解説します。自分のイメージにぴったり合う仕事を見つけるためにも、ぜひご一読ください。
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【目次】
1. 法律上ではアルバイトとパートに明確な違いはない
2. 求人情報におけるアルバイトとパートの違い
3. アルバイト・パートと正社員・契約社員・派遣社員の違い
4. アルバイトやパートで働くメリット・デメリット
5. アルバイトやパートが仕事選びで失敗を防ぐ3つのポイント
6. まとめ
法律上ではアルバイトとパートに明確な違いはない
冒頭でお伝えしたとおり、法律においてアルバイトとパートが明確に区別されているわけではありません。
労働基準法では、アルバイト・パートを含む「労働者」の労働時間は、1日8時間(週40時間)までと法律で定められています。
(労働時間)
第三十二条 使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。
② 使用者は、一週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き一日について八時間を超えて、労働させてはならない。引用:労働基準法
さらに、休憩時間は以下のとおりです。
(休憩)
第三十四条 使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも四十五分、八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
引用:労働基準法
以上のように、法律上では、アルバイトとパートの労働時間や待遇などに明確な違いはありません。
一方で、求人情報においては少し違いがあります。詳しい内容を次項で、解説していきます。
求人情報におけるアルバイトとパートの違い
ここで、求人情報におけるアルバイトとパートの違いを解説します。1つずつ見ていきましょう。
アルバイトとは
求人情報におけるアルバイトは、主に学生やフリーターなどを募集の対象としていることが一般的です。
一方、会社員が副業として働くこともあるため「本業を持つ人が副業的に働くこと」を指す場合もあります。
令和4年に総務省が発表した労働力調査によると、2021年には438万人がアルバイトとして働いています。
パートとは
求人情報では、短時間で勤務できる一般の労働者をアルバイトとするケースが一般的です。
ちなみに、パートとは「パートタイマー」の略称です。フルタイムで働く人に対し、短時間で働く人を指します。
2021年には、アルバイトより約600万人多い1,038万人がパートとして勤務しています(※総務省による)。
アルバイトとパートの社会保険や有給など待遇の違い
アルバイトとパートでは、社会保険や有給などの待遇に大きな違いはありません。例えば、社会保険への加入条件は、以下3のいずれかに当てはまることです。
条件(1) | 所定労働時間が週30時間以上 |
---|---|
条件(2) |
▼以下をすべて満たす場合
|
条件(3) |
▼以下をすべて満たす場合
|
また有給は、以下の条件を満たすと取得できます。
- 半年以上働いている
- 決められた労働日数の8割以上働いている
以上のように、週の労働時間や月額の賃金など勤務状況によって、各制度が適用できるかどうかが変わります。
一方で、従業員向けの割引制度や休暇を取得するルールなど、独自の制度でアルバイトとパートに差異を出す職場はあります。
アルバイト・パートと正社員・契約社員・派遣社員の違い
法律上では違いのないアルバイト・パートですが、正社員や契約社員・派遣社員と比較した場合、下記が異なります。
雇用形態 | 雇用期間の定め | |
---|---|---|
アルバイト・パート | 直接 | あり |
正社員 | 直接 | なし |
契約社員 | 直接 | 上限で3年 ※例外あり |
派遣社員 | 間接 | 上限で3年 ※例外あり |
ちなみに、雇用形態の違いは下記のとおりです。
- 直接雇用:勤務する会社と雇用関係を結ぶ
- 間接雇用:派遣会社と雇用関係を結ぶ
労働基準法では、どの雇用形態でも「労働者」と呼ばれ等しいとされます。一方、給料制度や有給・社会保険などの条件・待遇は、職場によって異なるのが現状です。
働き始めてから待遇に不満を持たないためにも、求人票や面接などでよく確認しておくことが必要です。
アルバイトやパートで働くメリット・デメリット
アルバイトやパートには、正社員とは違い短時間で働くからこそのメリット・デメリットがあります。
では、それぞれ見ていきましょう。
アルバイトやパートで働く3つのメリット
1.未経験でも応募しやすいから、仕事の幅が広がる
2.勤務時間を調整できるから、ライフスタイルに合わせられる
3.かけ持ちできるから、手取りアップを目指せる
アルバイトやパートで働くメリットには、未経験でもチャレンジしやすいことがあります。研修制度が整っている職場もあり、未経験でも仕事を始めやすい点が特徴です。
初めてアルバイトに挑戦する学生や、久しぶりに働く一般の人にとっても、ハードルが低いといえます。
また、勤務時間を調整できることもアルバイト・パートならではのメリットです。短時間の勤務もできるため、自分の生活スタイルに合わせて働けます。
さらに、かけ持ちが可能な職場もあるため、手取りアップを目指すことも可能です。
アルバイトやパートで働く2つのデメリット
1.収入が安定しにくい
2.社会的な信用を得にくい
アルバイトやパートは、収入が安定しにくいことがデメリットといえます。職場によって、ボーナスや賞与・昇給がない職場があるからです。
また、職場の経営状況によって、思いがけず雇用終了になるリスクも否めません。
リスクから社会的な信用を得にくく、クレジットカードやローン・入居審査などで不利な場合があります。
ただ、学生であれば就職活動でアピールポイントになり得ます。また、一般の労働者でも、アルバイトやパートで経験を積んでいくことは可能です。
アルバイトやパートが仕事選びで失敗を防ぐ3つのポイント
アルバイトやパートとして働く際、仕事選びで失敗を防ぐポイントには以下の3つがあります。
1.希望する条件や待遇に優先順位をつける
2.勤務後のライフスタイルをイメージする
3.扶養の範囲の年収に収めるか、前もって検討する
では、1つずつ紹介します。
ポイント1.希望する条件や待遇に優先順位をつける
まずは、希望する条件や待遇に優先順位をつけましょう。
アルバイトやパートでは、有給や社会保険などの条件・待遇が、職場によって異なるからです。
- 子どものお迎えがあるから、勤務時間を調整したい
- プライベートを優先したいから、時給よりシフトの柔軟さが重要だ
以上のように、目的に合わせて希望する条件を考えてみます。
アルバイト・パートはたくさんありますが、希望する条件をすべて満たす職場を見つけることは、難しいものです。
自分に合ったアルバイトやパートを探すためにも、まずは優先順位をつけて判断基準を明確にしましょう。
ポイント2.勤務後のライフスタイルをイメージする
2つ目のポイントは、勤務後のライフスタイルをイメージすることです。プライベートと仕事の両立をイメージし、無理なく働けるか考えてみましょう。
イメージするときは、以下を考えてみることがおすすめです。
- 通勤にかかる時間
- 勤務できる時間帯
- 勤務できる日数
- 休みたい曜日や時期
実際の日常にアルバイトやパートの仕事が加わることで、プライベートな時間がどれくらい確保できるか想像してみましょう。
もし、自分の希望により合うバイトを見つけるなら、複数の求人情報へ応募することも1つの方法です。
条件や待遇を比較できるので、自分にぴったりのバイト先に出会いやすくなります。なお、失敗を防ぐポイントを以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
>>バイトの複数応募はNG?失敗しないために知っておくべき4つのポイント
ポイント3.扶養の範囲の年収に収めるか、前もって検討する
最後のポイントは、扶養の範囲の年収に収めるかどうかについて、事前に検討しておくことです。
アルバイトとパートでは、受けられる税金や社会保険の控除に違いはありません。もし収入が限度額を超えてしまうと、扶養から外れる必要性が出てきます。
扶養から外れると、納税や社会保険料などの支払いで、収入の手取りが減ってしまうこともあります。
思いがけず手元に残った給料が減ってしまわないよう、年収を扶養の範囲内に収めるかどうか考えておきましょう。
なお、バイトやパートの扶養控除については、以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
>>103→150万円の壁に改正! 扶養内外でバイトする時の基礎知識
まとめ
アルバイトとパートでは、法律上の違いはありません。しかし、求人情報では、ほとんどの場合で区別されています。
求人サイトや求人票などの内容をよく確認し、納得のいく条件で働けるアルバイトやパートを探しましょう。
なお、アルバイトやパートをお探しなら、アルバイト求人サイト「おすすめディスカバイト」がおすすめです。
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